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こんにちは、筆者のtak1994です。
以前から変えたい…変えたい…と思っていたアルミのハンドルバーを今回カーボンのハンドルに交換したので、作業の様子を書き留めておこうと思います。
ハンドルの付け替えからバーテープの交換までをまとめたので、皆さんの作業する際の参考になれば幸いです。
ワイヤー交換はお店にお任せしたため今回の記事には登場しません。
新しいハンドルと今回使用する道具
今回ハンドル交換をすることになった動機は
・ハンドル幅を変えたい(420mm→400mm)
・ヒルクライムに向けて軽量化したい
この2点でした。さらに「ドロップやリーチ幅が今使っているハンドルと変わらない」ことも条件に加え、3か月ほど悩んで選んだのがこちら
Fizik シラノ00 カメレオン 400mm でした。
カッコ良さも求めてエアロハンドルも検討しましたが、重量との兼ね合いで今回は除外しました。(いつかは載せてみたい)
重量は174g、今まで使っていたアルミハンドル(FSA Gossamer 420mm)は309gなので135gの軽量化になります!
リーチは80mm・ドロップ125mmと設計も同じものを選びました。
使用した工具
ハンドル交換に使用した工具は
・トルクレンチ
・普通の六角レンチ
・カーボンペースト(アルミハンドルの時は不要)
・直尺(位置合わせ用)
・マステ(外したSTIの固定)
・ハサミ(マステ切る用、無くても可)
・ウエス(ワイプオールX70)
・ニッパー(マウント類を外すのに使用)
それとレバーの位置合わせ用に長いまっすぐな棒があると便利です。
※バーテープ交換の道具は後ほど紹介します。
この中でもトルクレンチはカーボンハンドルの取り付けをする際には大事なアイテム。締め過ぎを防ぐのはもちろん、規定トルクよりも弱い力で締めて走行中にハンドルが動いてしまわないためにも用意しておきたい道具です。
またカーボンペーストはカーボン部品の摩擦力を上げ、パーツ同士の固定力を高めてくれる製品です(カーボン部品は規定トルクで締めても意外と動いてしまうため)
今回使用した「MOTOREX カーボンペースト」は少々高価な商品ですが、他社商品に含まれているようなコンパウンド(粒子)が入っていないためパーツに傷が付きにくくなっています。
一応この商品は「表面がざらざらしている」部品だとかえって固定力が下がる場合があるそうです。
今回のハンドルにも微妙なざらざら加工がしてありましたが、今回は「お守り」の意味で使用しました。
ハンドル交換に挑戦!
ここから実際の作業風景とともにハンドルバーの交換手順を解説していきます。
上にも書きましたが、ワイヤー交換はプロショップにお任せしたので今回はその他の作業を説明していきます。
(筆者はワイヤー交換のスキルを持っていません)
こちらが交換前のハンドル、バーテープもボロボロなので一刻も早く交換したい。
それでは作業を始めます!
①バーテープなどを外す
まずはマウントなどの装備品を外し、エンドキャップも取ります。
そうしたらSTIのカバーをめくり、バーテープやワイヤー固定のテープを外しましょう。
こちらがテープ類を外したバーハンドル。
オルトレXR3には完成車でおなじみのFSA Gossamer が付いていました。
ここでSTIレバー等を外す前にハンドルの角度やレバーの位置を確認し、できれば写真を撮ったりしておきましょう。
STIをカバーをめくった所のボルトを緩めて外します。
六角レンチを入れにくい場所なのでボルトが舐めないように注意!
外したSTIはタイヤなどにマステで固定するとぶらぶらしないので後の作業が楽になります。
②ハンドルの交換と位置合わせ
次はいよいよ新しいハンドルを取り付けます。
ステムのボルトを緩め古いハンドルを外します。
こちらがハンドルを外したロードバイク、ハンドル無いととてもカッコ悪い。
もともと付いていたステムはFSAのOS99。今回は長さの変更は無いのと、重さも125gと悪くないのでこのまま使用します。
新しいハンドルを付ける前に先ほど紹介したカーボンペーストをステムと金具に塗ります。(この作業はお好みで)
そして新しいハンドルを取り付けます。
最初は普通のレンチで仮止め程度の力で、X字を書くような順番で均等に締めていきます。
仮止めをした所で位置の調整をします。左右の位置合わせは今回はハンドルについていたマークを基準にしましたが、左右でずれていることもあるようなので出来ればハンドルの端で合わせると無難です。
またハンドルの角度も交換前に確認した角度を基準に合わせていきます。
位置が決まったらトルクレンチでしっかり締めます。(仮止めのままでもいいですが、STIを取り付けた時に動くと面倒なので)
そしてSTIレバーを装着します、ハンドルについているマークを頼りに左右の位置を合わせていきます。
この時長いまっすぐな棒があると左右の高さを合わせるのにとても便利です(今回は塩ビ管を使用)
ハンドルの水平を頼りに高さを左右で調整します。位置が決まったら仕上げにトルクレンチで締めましょう!
トルクレンチで締める際はハンドル・STIレバー共に規定トルクで締めても良いのですが、STIレバーは規定値よりも少し低い数値で締めるのがおすすめです。
そうすることで転倒などした際にレバーが動くことで、ハンドルへのダメージを軽減させることが出来ます!
細かい調整を繰り返し、これでハンドルの装着は完了です!
この後にバーテープを巻き付けるとレバーの位置は動かせなくなるので、できればこの状態で軽く漕いできてレバー等の位置を確認しましょう。
③ワイヤー調整
ハンドルの横幅やリーチなどの設計が変わった方はでここでワイヤーの調整を行いましょう。
今回はショップにお願いしたのでこの工程は割愛します。
バーテープ交換
最後にバーテープの交換を行って完成です!
新しいバーテープと使用した工具
バーテープ交換に使用する道具は4つだけ!
・新しいバーテープ
・ビニルテープ(バーテープに付属の場合もあります)
・ハサミ
・六角レンチ
バーエンドキャップが押し込み式の人はプラスチックハンマーがあると便利です!
今回新調するバーテープはリザードスキンズのDSP 1.8mm。少々高いのですが、グリップ感が抜群なので以前から愛用しています。
1.8mmはラインナップの中でも一番薄いタイプ。以前に2.5mmも使ったことがあるのですが、一番薄いものでもクッション性は十分という話を聞いたので今回はこの薄さにしました。
内容品はバーテープ本体・切れ端(後で使います)・固定用テープ、それとバーエンドキャップの4点です。
交換前の下準備
こちらがワイヤー交換を行ったハンドル、バーテープを巻くためにブラケットカバーをめくっておきます。
またバーテープ裏の両面テープはあらかじめすべて取っておきます。
それとバーテープ交換を始めると途中で手を離せなくなるため、ビニルテープを出しておくと何かと便利です。
あともう一つ、ブラケット部を隠すための切れ端を用意しておきましょう(詳細は後述)
長さは10cm前後。たすき掛けと呼ばれる巻き方だと不要なのですが、今回はこの切れ端を使った巻き方をして行きます。
バーテープの交換手順
それでは交換手順を解説していきます!
最初にハンドルバーの端に被るような位置から巻いていきます。最後にハンドルの中に押し込むので余りはしっかり取りましょう。
余らせる広さはだいたいバーテープの1/3 ~ 1/2くらいです。
そしてバーテープを巻いて行きます。方向はハンドルの外側から内側に向かって!これを間違えると走行中に緩んでしまいます。
バーテープは引っ張りながら巻き付けると見た目もキレイに仕上がるのですが、今回使用するリザードスキンズは巻くときに伸ばすなと書いてあるのでほどほどにしましょう。
順調に巻いて行き、レバーの真下まで来たら先ほど準備した切れ端を使います。
切れ端を巻き込みながら、ハンドル上部まで来たら奥から手前の方向に向かって巻いて行きます。
巻くときは写真の2か所、ブラケットカバーを被せても表と裏側を見て隙間が無いようにします。
この隙間を無くすのが意外と大変。ですが巻き終わった後だと修正が難しい場所なので、時間を掛けて端までぴっちり巻きましょう。
ブラケット部がきっちり巻けたら後はハンドルの手前に向かって巻くだけ。
上ハンドル部分がある程度巻けたらバーテープの終わりの場所を決めます。
目安はだいたい手のひら1こ分。フィジークのハンドルにはテープの巻き終わりの目印が書いてありますが、今回はそれよりも1巻き分短い位置に決めました(個人的な好みです)
切る位置が決まったらカットして行きますが、ここで端っこをきれいにするために一工夫します。
まずは巻き終わりの位置の右側に目印として切れ込みを入れ、次にもう一周回巻いた所の左側にもう一ヶ所切れ込みを入れます。
そして写真のように、切れ込みを入れた場所をつなぐように斜めに切ります。
後はそのまま一周巻くと、末端がまっすぐなきれいな形になります!
最後に端っこをビニルテープで留めて、バーエンドキャップを締めれば完成です。
この要領でもう反対側も巻いて行きましょう(バーテープを巻く方向は先ほどと逆になります!)
さっそく初ライド
ハンドル交換が終わったのでさっそくやって来ました、物見山!
物見山でヒルクライムコースを走ってきましたが、ハンドル幅は狭いものに変えて正解でした!
平坦のコースで以前より肩に力が入らず、心配だったヒルクライム区間でのダンシングも違和感ありませんでした。
ハンドル幅を狭くすると直進時の抵抗は少なくなりますが、逆に登りでダンシングするときにハンドルを振りにくくなります。
もう一つ期待していた軽量化は、、、個人的に実感は今一つ笑
若干前が軽いような気もしますが、自分のような貧脚には相変わらずヒルクライムはしんどかった。
まとめ
今回のハンドル交換を見て頂きありがとうございました!少しは参考になりましたでしょうか。
作業は少し手順が多く時間もそれなりにかかりますが、完成車のアルミハンドルから軽量化したくなったり、バーテープがボロボロになったタイミングで行うと格段にサイクリングが快適になります。
難易度もきちんと準備すれば初心者でも行うことが出来るので、是非みなさまもチャレンジしてみて下さい!
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