荒川サイクリングロードを徹底解説!両岸まとめて紹介します(河口→上流ルート)

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こんにちは、筆者のParaibaです。

この記事はサイクリストにお馴染みの「荒川サイクリングロード」通称「荒サイ」を河口から上流まで両岸まとめて紹介するページです。

ひたすら河川敷を走り交差点もほとんど無いこの道、下流側は左右どちらの道も走りやすく快適なのですが、上流の埼玉県に入ると右岸と左岸を行ったり来たりするため初めて走る人にとっては迷いやすい道になります。この記事ではサイクリストがよく走る定番コースを軸に、上流を目指すルートを左岸右岸どちらも解説していこうと思います。

なおこのコースは河川敷ということもあり護岸工事や災害の復旧工事などでコースが変わることが多々あります。なるべく正確な情報を掲載しようと思いますが、記事掲載時とは実際の道路状況が異なる場合もあることをご了承ください。

この記事の情報は更新日時時点のものであるため、実際に行かれる際は施設の営業時間や最新の道路情報・日没時刻等をお調べの上でのライドをお願いします。

目次

基本情報

後述する「詳しく解説」のエリアごとに色を分けています

「地図マーカーあり」タブを選択するとコンビニなどのマーカー(POI)が表示されます。

走行距離80.3km(工事等により変動あり)
予想タイム5時間(平均速度20km/h・昼休憩1時間 と仮定)

この先はアクセスや補給ポイントなどの基本情報注意点を説明したのちにコース解説へと進みます。

アクセス

スタート

右岸「定番コース」を進む場合(起点まで)

JR「新木場駅」から6.1km  GoogleMapでルート確認

左岸コースを進む場合

JR「葛西臨海公園駅」から4.7km GoogleMapでルート確認

ゴール「武蔵丘陵森林公園」から

最寄り駅の東武東上線「森林公園駅」まで5.4km  GoogleMapでルート確認

補給ポイント

道中は河川敷ということもありサイクリングロードから直に行けるコンビニなどはほとんどありませんが、コースから外れてすぐ行けるコンビニが多いため補給に困ることはありません。

埼玉区間は上流に行くにつれてコース近くのコンビニ等の補給場所が少なくなるため注意が必要です。

右岸コースの68.5km地点には吉見総合公園のサイクルステーションがあり、トイレや自販機がある他に軽食や自転車の消耗品の販売も行っています。

左岸コースには河口から24km地点に「キッチンとれたて」という昼食やカフェメニューを提供している定番の休憩スポットがあります。また埼玉県の開平橋(定番コース53km付近)の左岸にはサイクリストに人気の「榎本牧場」というジェラートが美味しい牧場があります。(サイクルラック有り)

左岸と右岸どちらを走るか?

荒川を走るのが初めての方には両岸のイメージが掴みにくいと思うので、それぞれの道路状況を表にしてみました。

どちら側も基本舗装されていて走行可能なのですが、メインルートは秋ヶ瀬橋までが右岸・上江橋までが左岸・以降は右岸とされています(メインとなる側は薄い水色で示してあります)

※地点の距離は河口から測ったものになります

スクロールできます
右岸左岸
起点~秋ヶ瀬橋
(34km地点)
舗装されていて走りやすい
東京区間は通行人が多め
舗装されていて走りやすい
ルートが分かりづらい箇所がある
河口から8.5kmまでは人が少ないが以降は右岸と同じ
上江橋まで
(45km地点)
秋ヶ瀬橋~治水橋間は舗装されている
それ以降は未舗装なため一般道を通行する
全線にわたって舗装されている
途中竹林や田んぼ区間など細い道を通行する
堤防上が舗装工事されているので今後さらに走りやすくなると思われる
大芦橋まで
(68km地点)
狭めだが走りやすい自転車道を走る自転車道が整備されているが分岐が多く道が細いため迷いやすい
榎本牧場まで向かうならこちら

河川管理用道路とさいたま武蔵丘陵森林公園自転車道線

サイクリストの間で呼ばれている「荒川サイクリングロード」ですが、この道は公式に設定されているものではなく河口から埼玉県の羽倉橋までの緊急用河川敷道路(河川管理用道路)「さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道線(荒川自転車道)」の一部を合わせた非公式のコースになります。

なお羽根倉橋~上江橋間でマップとは異なるルート案内になりますが、この区間の堤防工事が進みこちらのルートの方が走りやすいと個人的に判断したためこのようなルートになっています。

道路状況

基本的に河川敷を走るため車通りもなく、多少荒れている箇所もありますがロードバイクで快適に走れるコースです。

減速を促すためのバンプの設置有り

河川敷に車が入れないようにするゲートが所々設置されている他、東京区間では自転車の減速のためのバンプが設置されているなどトレーニング等で高速で走れないようにしてある場所もあります。

上流の大芦橋から先は河川敷を離れ一般道の歩道に設置されたコース(一部路側帯)を走るため車や歩行者に気を付けて下さい。

 注意点

風向き

このコースは北西方面にほぼ一直線に伸びているため風が強い日は直に影響を受けます。特に冬の北風が激しい日には漕いでも全く進まないことから一部の間では「荒川峠」と言われるほどです。

トレーニングで行くには丁度いいのですが、サイクリングに行く際には天気の他に風向きもチェックすることをおすすめします。

水たまり

晴れた日でも(特に雨上がりの日)土手から水が浸み出てきて道路が水びだしのことがよくあります。何ヵ所も浸みだしてきていることが多く背中やサドルバッグが汚れるので、余裕があれば小型の泥除けなどを付けるのをおすすめします。

マナー問題

上記の通りこのコースの下流側は自転車専用道ではなく平常時に解放されている「緊急用河川敷道路」を利用したコースになります。どの道でも同じなのですが基本は歩行者を優先とし、いつでも止まれる速度で走ることが基本になります。

しかしこの荒川サイクリングロードはロードバイクのトレーニングコースとして認知されていることもあり、歩行者との接触や高速で集団走行する自転車に対する不満の声も多く上がっているようです。

特に下流側の東京区間は野球場などの運動場や公園を利用する人が多く通行します。道幅も広く横断する道路もないため速度を出してしまいがちですが、今後トラブルが増えると自転車の通行が困難になる処置(アスファルトをはがす等)も考えられるので、歩行者も快適に過ごせる環境づくりをぜひともお願いします。

詳しく解説

ここから先はメインルートを軸に右岸左岸両方とも紹介していきます。対岸の情報を見たい方はタブを切り替えてご閲覧ください。

このページで紹介するのは河口から上流を目指すコースです!

起点~新荒川大橋手前(22km地点)

タブをクリックで右岸・左岸を切り替えられます。

右岸の起点は「新砂リバーステーション」付近になります。

ヨットハーバーを横目に見ながら進む

起点までは最寄り駅のJR「新木場駅」から6.1km GoogleMapでルート確認

または葛西臨海公園から6.6kmになります GoogleMapでルート確認

清砂大橋付近が分かりづらいのですが、左へのカーブの手前に右へ入る道があるのでそこを進むと河川敷に抜けます。

河川敷には堤防上と河川敷の2つ舗装路がありますが今回は下の道路を走ります。(この写真は上から撮影)

一般に起点とされる新砂リバーステーションに着きました(ここに来ると1kmほど引き返すことになります)

ここから73km地点まで荒川沿いに進むコースになります。

清砂大橋

河口からの距離標の0kmは起点と清砂大橋との間にありました、おそらく対岸の0kmポストと同じ場所なのだと思います。

3km地点で堤防上に上がり「荒川ロックゲート」を通過します。

この施設はただの水門ではなく、荒川よりも水位の高い小名木川へ上がるために2つの水門から構成されたゲートになります。(パナマ運河のような感じ)

週末には上に登ることも出来るようです。

水門の先も上下2つの道があるのですが、河川敷の道のほうが道幅が広いため下に降ります。

河川敷の道路は2車線ほどある広い道路です。

週末には運動場で少年野球などがよく行われており、通行人が多いので速度を出しすぎないように注意しましょう。

上からの方がスカイツリーが良く見えます

堤防上に上がってみました。下の道路ではマラソン大会などがよく開催されているのですが、その時の迂回路に十分使えそうです。

一部区間は写真の通り自転車の減速を促すためにアスファルトを剝がしてあります。(ロードバイクでも問題なく走行できます)

運動場の近くにはお手洗いが多く設置されています。写真のところは広くて中も綺麗にされていました。

21km地点で岩淵水門に着きました。埼玉県から流れてくる「新河岸川」と荒川を隔てる水門になり、また隅田川の起点にもなっています。(通称「青水門」)

水門横から見える「旧岩淵水門」(通称「赤水門」)に来てみました。この水門は1924年に完成した歴史のある水門で、現在は役目を終えていますが対岸の島に渡る橋として上を通ることが出来ます。

また青水門の横には「荒川知水資料館 amoa」という施設がありました。こちらは現在荒川の主流となっている荒川放水路の歴史(かつての荒川主流は現在の隅田川になります)や治水対策の技術などを学べる施設になっています、入館料は無料なので(2022年時点)時間のある方は寄ってみてはいかがでしょうか。

新荒川大橋付近~秋ヶ瀬橋(36km地点)

新荒川大橋を抜けると人通りが徐々に少なくなってきます。

32km地点付近で「朝霞水門」を通過します、この水門付近を境に東京都から埼玉県に入ります。

通過したら堤防上から降りて河川敷側を進み・・・

橋の上からは見渡す限り田んぼの風景

秋ヶ瀬橋手前で堤防上の道路に入り、右折して橋を渡っていきます。ここからはしばし左岸を走ります。

堤防上に上がらずに直進すると行き止まりになります。

秋ヶ瀬橋を通過してからも堤防上に上がれますが、夏は草ぼうぼうの砂利道になるので橋の手前で上に上がった方が良いです。

秋ヶ瀬橋~上江橋(49km地点)

右岸側はここから上流側(上江橋まで)も舗装路が続いていますが、一部砂利道になり迂回する必要があるため基本的にこの区間は左岸がメインルートになります

車止めを越えた先に進みます。

橋からすぐの場所で「新開送信所(手前)」と「平野原送信所(奥)」が見えてきます。どちらもラジオや埼玉テレビの送信に使われており、奥のロケットのような形の塔は高さ173mもあるそうです(1971年完成)

ここまでの左岸側よりは少し狭いものの、走りやすい道を進みます。

秋ヶ瀬橋から3kmほどで「秋ヶ瀬橋」に着きました、ここから先は北浦和駅から続く「さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道線」のルートに沿って走ります。(途中公式マップのルートとは異なるルートになりますが、今回紹介するルートの方が快適に走りやすいと個人的に思うため相違があることをご了解ください)

緑:公式ルート 青:今回のルート

以前は羽倉橋~上江橋間は長らく堤防上の工事が行われており、その間は竹林や田んぼ区間を通過する迂回路が20年近く設置されていたので半ばそちらがメインルートだったのですが、2021年にようやく堤防上が通行できるようになったので堤防上コースをこのページではメインとして取り上げさせていただきます

迂回路側も長らくメインのサイクリングロードであった事もあり、距離は少し長くなり道も狭いのですが堤防上とは違う景色を走れるのでこちらもおすすめのルートです。

カートのサーキット場横を抜け竹林区間を走ると・・・

荒川CRを紹介するブログでよく見る通称田んぼ区間に出ます。

このさき西遊馬(にしあすま)公園の横で堤防上に上がり下記ルートと合流します。

※少し戻りますがここから今回のメインルートを紹介します。

羽倉橋横で堤防上に上がる道路を通ります。(この時は水道管工事が行われていました)

遠くには埼玉の山々が見えます。

これまでの道よりも広い道になり、舗装も新しいため快適に走れます。

なお住宅街が近く歩行者も多いため速度の出しすぎには注意しましょう。

堤防天端の横を進みます。

2021年現在では西遊馬公園付近で防災ステーションの建設工事が行われているため、一旦河川敷に降りて迂回する必要があります。

再度堤防上に登り川越線の踏切を渡り・・・

上江橋まで来ました。ここでルートは分岐し、このまま直進すると橋の下をくぐり榎本牧場のある左岸を走るルートになります。

メインルートである荒川の背割り区間(右岸と左岸の中間)に進む方は右の一般道横の歩道に進みます。

上江橋上の車道は交通量が非常に多いので歩道がおすすめです。

上江橋を渡り右岸側へ進みます。

上江橋~大芦橋(74km地点)

ここから先の左岸区間は「上尾サイクリングロード」と「県央ふれあいんぐロード」というポタリング向きのルートを進みます。少々ルートが複雑なため左岸側は別ページにて解説します

このページではここから右岸側に進みます。

橋の途中で中州に降りる通路があるのでそこを降ります。

中州を走る道に出ます、ほとんどサイクリングの人だけなのでとても快適!

入間大橋の手前には「オフロードビレッジ」という、オフロードバイク向けのコースがあります。

関東のオフロードコースといえばここ!というくらい有名なコースらしく、天気のいい週末には土煙であたりがもうもうとしています。

ここで入間大橋を横断します。

入間大橋の交差点の先で一般道か、右手の細めの自転車道を1.4kmほど進みます。

一般道は交通量が多いので気を付けてください。

途中より右手に自転車道への分岐が現れます。

春は菜の花と桜がきれいな道になります!

58km地点で「ホンダエアポート」に着きました。ここにはトイレは無いものの、自販機や飛行機を眺めるベンチがあるため休憩にちょうど良いスポットです。

タイヤ付きのかわいい管制塔でした

この日は発着陸訓練が行われていました、日によっては上空でスカイダイビングも行われていますよ!

エアポート自体はサイクリングロードの少し外れにあるのですが、道からは県の防災センターのヘリポートを見ることが出来ます。

途中までは少々狭めのサイクリングロードですが…

途中からはとても広い快適な道になります!

64km地点で比企(ひき)自転車道との分岐が現れるので右折します。

小さい橋を渡った先で荒川の堤防にぶつかります。堤防上に行きたくなりますが、砂利道で走行不可なので左側の堤防下の道を走ります。
2022年に堤防上の舗装工事が行われ、下の道路より広く快適に走れる道になりました。

65kmあたりで吉見町の桜堤公園に着きます。

ちょっと葉桜だった

普段は人通りの少ない所なのですが、桜の見ごろになると自転車で走れないほど人が来るスポットになります。

桜並木の途中には2か所公衆トイレがあります。

68km地点には「日本で一番川幅が広い」スポットがあります。

はるか遠くに対岸の建物が見える

川幅日本一と言っても川が見えないのでぴんと来ませんが、堤防と堤防の間の距離が日本一という意味のようです。

この日本一にあやかって対岸の鴻巣市では「川幅うどん」というとても幅の広いうどんがご当地グルメになっています。

68.5km地点「糠田橋」をくぐった左手にある管理事務所の中にはサイクルステーションがありました。

ここにはトイレや自販機の他に、軽食や自転車の消耗品の販売も行っています。夏には冷房や扇風機も効いており、ベンチもあるのでひと休みするのにぴったりな施設です。

さらに走ると遠くに「荒川水管橋」が見えてきます。

この水管橋は長さが1100mもあり日本一の長さを誇っています。

74km地点で大芦橋をくぐると荒川の堤防とはお別れになります、ここからゴールまでは一般道のコースを走ります。

大芦橋~ゴール

橋をくぐったところで左折すると歩道上のコースを走ります、ここからゴールまでは6kmほどの道のりです。

この先はこのように歩道がコースになっている所もあるので、走りづらい方は車道を進みましょう。

坂を下ってすぐの交差点で右折し歩道を進みます。

途中水路の蓋の上を走ったり、狭い道を進むので速度は出せない道になります。

郊外の住宅街を走るため道が分かりにくいですが、曲がり角には案内板がありました。

80km地点でゴールの「武蔵丘陵森林公園」に着きました。ここまで長らくお疲れさまでした!

帰路

引き返して帰る

ゴール地点から引き返すと162kmほどの道のりになります。

最寄り駅に向かう

最寄り駅は東武東上線「森林公園駅」になります。 GoogleMapでルート確認

駅までは5.4kmほどの道のりです。一般道を進みますが途中から広い自転車通行可の歩道があるので走りやすい道になります。

駅前に着いてもこちら側のロータリーにはコンビニは無く自販機のみになります(コンビニは反対側にあります)

これにてこの記事は終了です、最後まで見て下さった方は長い記事を見て下さりありがとうございました。

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