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こんにちは、筆者のParaibaです。
今回は多摩川沿いに走る通称「多摩川サイクリングロード」を河口から上流に向かって走るルートを解説します!
この道は厳密にはサイクリングロードではないのですが、川沿いに整備された道を走ることができる快適なコースです!また尾根幹や相模湖方面に向かう際にも便利な道です。
上記の記事では左岸・右岸ともにそれぞれ解説していますが、今回は走りやすいコースを両岸を橋で渡りながら一直線に紹介していきます。
この道の基本情報や注意点をまとめたので、ぜひライドの参考にご活用ください。
この記事の情報は上記の更新日時時点のものになります。実際に行かれる際は施設の営業時間や最新の道路情報・日没時刻等をお調べの上でのライドをお願いします。
基本情報
後述する「詳しく解説」のエリアごとに色を分けています
※コンビニなどのマーカー(POI)が邪魔な方は「地図マーカー無しver.」タブを選択して下さい。
走行距離 | 56km |
予想タイム | 2時間40分(平均速度20km/h と仮定) |
- 信号のない快適なサイクリングコース!
- 最寄り駅が多く輪行での利用がしやすい
- 尾根幹や奥多摩・相模湖方面へのアクセスにも使える!
- 道幅が狭く人通りが多いため、トレーニングには不向き
- 一部に一般道や砂利道を走る区間があり、事前のルート確認が必須
この先はアクセスや補給ポイントなどの基本情報・注意点を説明したのちにコース解説へと進みます。
アクセス
- 起点まで
-
最寄りの京急蒲田線・東京モノレール「天空橋駅」まで600m GoogleMapでルート確認
- 終点から
-
JR青梅線「羽村駅」から650m GoogleMapでルート確認
補給ポイント
道中は左岸・右岸共に市街地を走るためコンビニ・自販機共にコース付近に多く存在します。
特に13km~23km地点まで右岸を走る区間には、サイクリングコースから直接行けるコンビニが複数あるため休憩に便利です!
「たまリバー50km」と「かわさき多摩川ふれあいロード」
今回紹介するコースは、正式には多摩川の東京側を走る「たまリバー50km」と、神奈川側を走る「かわさき多摩川ふれあいロード」の2つのサイクリングコースを利用します。
たまリバー50kmは東京都羽村市から大田区の羽田空港手前までの54.5km、かわさき多摩川ふれあいロードはその途中の府中市から羽田空港の対岸までの32.1kmを結ぶ道です。
赤線:たまリバー50km 青線:かわさき多摩川ふれあいロード
また、たまリバー50kmの府中市を通る区間(上流から17.7km~27km地点まで)の約10kmは「府中多摩川かぜの道」という名前の道になり、この区間は歩行者と自転車の通行ルールが特殊なため走行には注意が必要です(詳細は下記▼)
これらの道はいわゆる「サイクリングロード」として整備されているのではなく、あくまで「遊歩道」として整備された道になります。
サイクリスト優先の道ではなく、また自転車と歩行者の事故が多発しているため歩行者優先を心掛けて走るようにしましょう。
Ride with GPSで作成したルートはこちらです。(クリックで展開)
右岸を走るか左岸を走るか?
多摩川は両側にサイクリングロードがあり、どちらを走れば良いのか分かりにくいため道路状況を表にしました。
今回のコースで紹介する側には薄く色を付けてあります。
左岸(たまリバー50km) | 右岸(かわさき多摩川ふれあいロード) | |
---|---|---|
起点~丸子橋 (12km地点) | 走りやすいサイクリングロード ルートが少し迷いやすい | 一部一般道を走る |
多摩水道橋まで (23km地点) | 一部グラウンドの中や一般道を走る サイクリングロードは砂利道になる | 走りやすいサイクリングロード 道幅は狭め |
是政橋まで (32km地点) | 走りやすいサイクリングロード | 走りやすいサイクリングロード 左岸よりは狭め |
終点(56km) | 狭めのサイクリングロード一部は一般道を走る | 是政橋からは存在しない。 |
今回解説するコースの他に、両岸の上流側に途切れ途切れの「タマサイ」が存在しています。
Wikipedia等には上流部の途切れたサイクリングロードも含めて「多摩川サイクリングロード」と紹介されていますが、特に右岸の上流部では「支流との合流部分で大きく迂回する」「途中で未舗装になる」など通しで走るには不便な道のため今回は解説から省きます。
今回のルートについて
今回のコースは主に左岸の「たまリバー50km」を走っていきますが、その途中には一般道を走る区間があるため、その区間を迂回するように右岸の「かわさき多摩川ふれあいロード」を利用します。
具体的には33km地点の「多摩水道橋」から44km地点の「丸子橋」まで、左岸側はグラウンドの中や砂利道を通ることになるため、この区間は右岸を走って河口を目指します。
注意点
走りやすい道は39km地点まで
この道は舗装された快適な道を走れるコースですが、比較的走りやすいと感じるのは39km地点、「府中多摩川かぜのみち」が終わる地点までになります。
その先も舗装された道が終点まで続くのですが、一部一般道を走ったり、さらに細い道をくねくね進む少々走りづらい道になります。
ロングライドなどのトレーニング目的の方は39km地点で引き返すのがオススメです。
歩行者の多さ
このコースは両岸共にほぼ全線が市街地に接しているため歩行者がとても多いです。また河川敷のグラウンドも多いため、特に河川敷を走るときは注意が必要です。
道幅も広くはないためこのコースでロングライド以外のトレーニングを行うのは避けた方が良いでしょう。
府中市区間のローカルルール
多摩川の左岸、スタート地点から29km~38km地点までの府中市を走る区間は「府中多摩川かぜのみち」と名付けられており、上記の通りほかのサイクリングコースと異なる独自の通行ルールがあります。
具体的には道の中央を自転車が左側通行し、歩行者は道の右端を通るというもの。自転車と歩行者が対面ですれ違うことでお互いを認識しやすくし、サイクリスト側の減速を促すという試みだそうです。
実際に走ると多くの歩行者が右側を歩いており、他の道のように自転車で左端を走ると危険なため、この区間は特に注意して走りましょう。
トンネル
一部の橋をくぐる場所で(短いですが)トンネルがあるためライトを持っていくと安心です。
マナー問題
この道は上にも書いた通り歩行者がとても多く、また道幅も広くないため高速走行やトレインを組んでの練習にはとても向かない道になっています。
しかし実際には歩行者がいるにも関わらずスピードを出して走るサイクリストが後を絶たず、毎年歩行者との事故が多発しており死亡事故や重傷者が発生する事態も起きています。
基本情報にも書いた通り、今回走るコースの大部分は歩行者優先の「遊歩道」として整備された道になっています。
しかし以前まで自治体でも使われていた「多摩川サイクリングロード」という名前のせいもあり、暴走するサイクリストとの事故が多発したため、現在は両岸の道共に名称を変えた経緯があります。
サイクリストにとっては信号もなく走りやすい道ですが、過度なスピードを出すことは自重し、グループライドを行うにあたっても常に歩行者を優先した走行を行うことを是非ともよろしくお願いします。
詳しく解説
起点~丸子橋(9km地点)
サイクリングコース起点の最寄り駅は京急蒲田線・東京モノレールの「天空橋駅」になります。
駅からスタート地点までの途中には撮影スポットの「穴守稲荷神社の大鳥居」があります。
駅から河口方面に川沿いを走っていくと、羽田空港を発着する飛行機を眺められる展望テラスがあります。
クリックして展開
川沿いに走っていくと…
開けた場所に着きました。ここは羽田空港横の公園「ソラムナード」の端にある展望テラスです。
このように望遠の付いたカメラなら飛行機の撮影が楽しめるスポットになっています!
撮影を楽しんだら、サイクリングコースに向けて出発!
上記の地図の通りに、水路沿いに進んでいきます。
「えさ政」の看板が見えたら、そこから今回のサイクリングコースが始まります。
振り返ると羽田空港と多摩川スカイブリッジが、前方には富士山が見えます!
このコースはかなり上流の方まで富士山を時折見ることができます。
それでは進んでいきましょう!
見えてきたのは首都高横羽線と大きな斜張橋の大師橋。
首都高は新旧の橋をスライドして交換する架け替え工事を行っている最中でした。
スタートしてから1kmは、車止めが連続する道になります。
大師橋を過ぎてしばらくすると、広くとても走りやすい道になります!
2.5km地点に現れたのは「六郷水門」。1931年完成の水門なので、もうすぐ100周年を迎える歴史ある水門です。
この先東海道本線の通る橋で堤防上は走れなくなるので、どこかのタイミングで河川敷に降りましょう!
国道15号の橋は横の道路からくぐれます。
京急本線はギリギリくぐれる!
東海道本線の橋はくぐれないので河川敷に降りましょう。
橋をくぐったら、すぐに砂利道になるので土手の上に登ります(左右どちらの道でもいいです)
土手を上がって見えてくるのは「RFラジオ日本川崎幸放送局」。高さ111mもあるラジオの送信塔です。
5km地点から先の土手上は一般道に入ってしまうため、案内通りに下に降ります。
河川敷は運動場に面している場所が多いです。特に週末は子供や通行人が多くいるため、速度の出しすぎに気を付けましょう。
砂利道の手前で土手上に上がって…
7km地点の「多摩川大橋」手前で河川敷に降りる…と、土手を登ったり降りたりします。
河川敷を走っていきます。
多摩大橋を過ぎたあたり、8km地点からガス橋までは堤防の上・河川敷・その中間の3つの道が存在します。
堤防上は比較的歩行者が多く、河川敷は道が広いですがグラウンド付近で混雑します。
真ん中の道は比較的利用者は少ないのですが、道が狭いので歩行者がいると通行しにくくなります。
9km地点でガス橋に到着します。ここで対岸に渡っても良いのですが、1つ先の橋までこちらの方が広い道になります。
今回は橋をくぐって先に進みます。
堤防上は桜並木を走ります。
対岸は武蔵小杉の高層ビル群!
12km地点「丸子橋」から先は左岸は砂利道になるため、ここで対岸に渡ります。
堤防上に登り、一瞬一般道を走ります。
橋を渡り、ここからは「かわさき多摩川ふれあいロード」を走ります。
丸子橋~多摩水道橋(23km地点)
対岸に渡ったら堤防に降ります。
走るコースは川沿いの広い道ではなく、その横の道になります。(広い道はマラソン用コースで、自転車の通行は禁止でした)
Uターンして細めの道を進みます。
東急東横線の橋の手前から堤防の上を走ることができます。
このあたりの道は広くなったり細くなったり。
右岸を走るこの区間は道沿いにコンビニが何件かあるため、休憩するのに丁度よいです!(左岸側のコンビニはコースから外れた場所にあります)
対岸に二子玉川が見えてきました!
そうしたらUターンして河川敷に降り、橋をくぐります。
ここから先は道が細め。
18km地点で分岐があるので右に進みます。
小さい橋を渡り、土手の上に登ります。
ここからも細めの道。
途中の看板で記念撮影。
22km地点にある「二ヶ領せせらぎ館」にはトイレや自販機が設置されています。
ここから川崎に流れる「二ヶ領分水」は神奈川県内で最も古い用水路なのだそうです。
堰の上流部は川幅がとても広い。
すぐ横の小田急の鉄橋ではロマンスカーが走っていました!
小田急の鉄橋をくぐったら分岐が現れます。今回のルートはここで対岸に渡るので左に進みます。
23km地点で「多摩水道橋」に着きました。今回のルートはここで対岸に渡り、ふたたび「たまリバー50km」を進みます。
多摩水道橋~是政橋(32km地点)
左岸に渡ると1kmほど一般道を走ります。
一般道を抜けるとふたたびサイクリングコースが現れます。
対岸の先にはよみうりランドと富士山!
26km地点の川幅が広い場所は「二ヶ領上河原堰」、夏には調布花火大会の会場になる場所です。
堰を過ぎた先で堤防上の道が途切れるため、河川敷に降ります。
河川敷の道は少し狭め。
京王線の下をくぐり、競馬場横を通過します。
28km地点で水道橋が目印の「多摩河原橋」に到着。
橋をくぐった先からは堤防上を進みます。
高速の高架をくぐり、桜並木を進むと…
このあたり(29km地点~)から「府中多摩川かぜのみち」に入ります。上▲にも書いた通り、ほかの区間とは通行ルールが変わるためよく注意しましょう。
32km地点の「是政(これまさ)橋」に着きました!
橋の手前で河川敷に降り、橋をくぐります。
是政橋~ゴール
是政橋から終点までは残り24kmほど、頑張りましょう!
南武線の橋をくぐり、その先で道沿いに左折。
この辺りになると街中の雰囲気から遠くなり、山の雰囲気がだんだんと濃くなってきます。
走りやすい舗装路を走っていきます。34km地点で「府中市郷土の森博物館」の横を通ります。
この博物館では府中市の歴史を紹介しているほか、江戸時代から昭和初期の建物8棟が復元・展示されています。
またアジサイの名所としてもとても有名です。ここを目的地に走るのもオススメですよ!
八王子の町が近くなってきました!
橋をくぐるためにいったん河川敷に降ります。
映画「耳をすませば」でおなじみの「桜が丘いろは坂」に行く方はここで橋を渡りましょう。距離は短いですが、プチヒルクライムスポットとして人気の場所です!
京王線の橋をくぐり…
その先の橋でも右からくぐります。
約37km地点で「Y`s Road 府中多摩川店」に着きました!
中央道の高架橋を過ぎると…
堤防上の舗装路はいったん終わります。車止めの手前で右折するとここから一般道を1kmほど進む区間に入ります。
注意点にも書きましたが、堤防上の走りやすい道を走れるのはここまでになります。この先も舗装路は続きますが、これまでとは異なり細い道をくねくね曲がりながら進み道になります。
車止めの先も舗装路は続いており、その先からも今回のルート上に行けるのですが途中から砂利道になります。一般道を経由した方がロードバイクの場合は安全に進めます。
川沿いの道を右折したら、写真の十字路で左折します。(一方通行(自転車を除く)の道なので前方からの車に注意しましょう)
住宅街の道を進んだら、突き当りで左折します。
「根川貝殻坂橋」という小さなつり橋を渡ります。その先を左折します。
ふたたび堤防上に戻ってきました!
約42km地点で多摩モノレールが上を通る「立日橋」までやってきました。
橋をくぐります。
小さな川沿いに遊歩道を進みます。
路上に左折のマークが現れたら、小さな橋を渡り突き当りを左折します。
公園の中を進むとふたたび川沿いの走りやすい道に出ます。
その先は河川敷を走ったり一般道の横を進んだり…下流側と比べるとやはり細めの道が続きます。
46km地点の八高線の橋はぎりぎり潜れない!河川敷に降りましょう。
この辺りになると歩行者も自転車の人も少なめ。路面はきれいなので走りやすいです!
途中で案内の通りUターンして、堤防の下を進みます。
堤防の下は細めの道。(この先も細い道が続きます)
拝島橋を越えても細い道。
この先から次のカーブまで道が激細になります!
途中で道がZ字に曲がります。カーブなども細いので対向車に注意!
多摩の山々がだいぶ近くなってきました。
この先で公園に入ります。この先で突き当りを左折し、橋を渡ったら左に進みましょう(写真を撮り忘れた)
橋を渡ったら「多摩川緑地」という公園に入ります。自転車のレーンは歩道と車道に挟まれた中央になります。砂利道ですがロードバイクでも問題なく走れます!
公園を端っこまで進むと、分かりにくいですが左に行く道があるのでそこを進みます。
一般道から川沿いに出る細い道を進むと、ようやく走りやすい道に出ました!
途中の分岐は左に進みます。ここから終点までは残り4kmほどです!
走りやすい道を進むと…
途中から500mほど公園内の細い道を進みます。歩行者が多いので要注意!
公園を抜けたら橋をくぐります。
その先は若干のアップダウンのある道を走り、
走りやすい川沿いを進むと…
橋のたもとでたまリバー50kmの終点に到着しました。ここまでお疲れさまでした!
終点から先に進むと、多摩川から玉川上水に水を引き込む「羽村取水堰」があります。
この堰は1653年に建設され(現在のは増改築後の物)、現代でも丸太を束ねた「そだ」で取水量を管理する伝統的な方法が採用されています。
公園内には玉川上水の建設に大きく貢献した「玉川兄弟」の像が設置されています。
次の項目ではさらに上流にある「阿蘇神社」を紹介しています。
帰路・寄り道など
帰路
最寄り駅に向かう
終点の最寄り駅は650m先にあるJR青梅線「羽村駅」になります。 GoogleMapでルート確認
引き返して帰る
終点からスタート地点まで引き返すと合計距離は112kmになります。
寄り道スポット
終点からさらに上流に行くと、かつて存在した多摩川サイクリングロードの起点になる「阿蘇神社」があります。ここはサイクリスト向けのお守り「自転車守り」が買えるため、自転車乗りに人気のスポットです。
羽村取水堰からの道のりは約1.6km。いったん一般道に出て川沿いを進むと、途中から左手に歩行者自転車道が続きます。
そのまま進むと砂利道の先に鳥居と階段が現れます。
境内はそこまで広くありませんが、江戸時代初期に建てられた本堂が立派な神社です。旧多摩川サイクリングロードの起点(終点)ということもあり、境内には「自転車守り」が販売されています!
また付近にはチューリップ公園という、春になるとチューリップ祭りが開かれる地元で人気のスポットもあります。
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