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こんにちは、筆者のParaibaです。
この記事は秩父でも屈指の観光名所「三峯神社」までの道をロードバイクで走るポイントをまとめたページです。
観光情報サイトやガイドブックに必ず紹介されているこのスポットですが、街中からは30km以上離れた山の奥深い所にあります。そのためロードバイクで行くとヒルクライムを交えたとても走りごたえのあるコースになっています。
道中の補給場所やヒルクライムのポイント・基本情報や注意点をまとめたのでぜひライドの参考にご活用ください。
なおこのルート上には現在「大滝トンネル」というトンネルを掘る工事が行われています。2027年完成の予定ですが、工事等でルートの状況が変わる可能性もあるためお気を付けください。
この記事の情報は上記の更新日時時点のものであるため、実際に行かれる際は施設の営業時間や最新の道路情報・日没時刻等をお調べの上でのライドをお願いします。
基本情報
後述する「詳しく解説」のエリアごとに色を分けています
走行距離 | 35.3km |
獲得標高 | 1,074m |
予想タイム | 約2時間(平地20km/h・ヒルクライム10km/h と仮定) |
ざっくり解説すると
- 秩父湖まで
(26km地点) -
市街地を抜けゆるい登りの山間の道を進む
道の駅「大滝温泉」を過ぎた先の丁字路から徐々に勾配が上がる - 秩父湖から
-
全長8.7km・平均勾配6%程のヒルクライムコース
となります。
この先はアクセスや補給ポイントなどの基本情報・注意点を説明したのちにコース解説へと進みます。
アクセス
- スタート地点
-
最寄り駅は西武秩父線「西武秩父駅」または秩父鉄道「御花畑駅」
東京方面からは西武秩父線が便利 - 終点「三峰神社」から
-
秩父鉄道「三峯口駅」まで23.4km GoogleMapでルート確認
このコースのヒルクライムポイント
三峰神社 距離8.78km 平均勾配5.5% 獲得標高798m stravaで確認
補給ポイント
コンビニ等は西武秩父駅周辺に多数ありますが、5.8km地点のローソンを過ぎると手軽に補給できる箇所は8.5kmの「道の駅あらかわ」と20.7kmの「道の駅大滝温泉」までありません。
道の駅大滝温泉には食事処の他に、コンビニがあるためヒルクライムポイントの前の補給にちょうど良い施設です。
自販機はヒルクライム区間を除いて道中に多く設置されています。
道路状況
このコースの大部分を走行する国道140号は、埼玉県から山梨県に通じる主要な道路なため交通量が多いです。片道一車線の道路になりますが、トラックや路線バスが多く走る割には路肩が細いため後方からの車両に気を付けましょう。
三峰神社へのヒルクライム区間も基本片側一車線ですが、ダム湖のほとりの区間のみ1.5車線になり道も荒れ気味になります。帰りのダウンヒルの時には特に注意が必要です。
ちちてつサイクルトレイン
12km地点まで並行している秩父鉄道では、ロードバイクをそのまま電車に載せられる「ちちてつサイクルトレイン」が運行されています。
運行本数は1時間に1本ほどになりますが、ヒルクライムに疲れた時などに便利なのでぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
なお西武秩父駅との最寄り駅の「御花畑駅」とは1kmほど離れるためお気をつけ下さい。
注意点
日没時刻
このコースは基本町から離れた山間を走るので街灯が少ない箇所が多いです。
夜間でも交通量はそれなりにあるためナイトライドの装備がない方は早めの撤収をしましょう。
その他
道中は12km地点の「三峯口駅」から先は最寄り駅が無いため、トラブルが起きた時の退避先が無くなります。
ヒルクライム区間では多少荒れた所も走行するので、パンク等の対策をしっかりした上でのライドをお願いします。
詳しく解説
スタート~道の駅大滝温泉(20.7km地点)
今回は秩父の玄関口の「西武秩父駅」からスタートします。駅前にコンビニ等はありませんがこの先の道沿いにあります。
駅のロータリーを抜け、突き当りを大滝方面に右折します。
街中は特に土日は交通量が多いです。交差点も多いのでのんびり走りましょう。
左側が開けた所からは秩父のシンボルの「武甲山」が望めます。
3.8km地点の交差点を左折すると観光名所の「橋立鍾乳洞」に着きます。ここは道なりにまっすぐ進みます。
4kmも進むと街中を抜け自然豊かな場所になります。左手奥には「秩父さくら湖」が見えてきます。
5.8km地点のローソンを過ぎると、次のコンビニは20.7km地点まで無いのでトイレ休憩等を済ませておきましょう。
ここから先はゴールまで上り基調の道になりますが、道の駅大滝まで勾配は緩やかなのですいすい進めると思います。
8.7km地点の「荒川橋」からは荒川が見えます。この先ははるか下に見える荒川に沿いながら上流に向かっていきます。
ちなみにこの橋の上り線側(反対車線)は別の橋になっており、1929年に完成した歴史のある橋なのだそうです。
12.5kmで三峰口駅への交差点を過ぎると、本格的な山間の道に入って行きます。
途中短いトンネルが2か所あります、道が細いので後方の車両に注意してください。
トラック等は良く通りますが、ひっきりなしに続くことは少なく基本静かな道をのんびり走る道になります。
17km地点に公衆トイレがあります、自販機も設置されていました。
18km地点にはこれから向かう三峯神社の鳥居がありました。徒歩で向かう方はここから3時間ほどで登れるハイキングコースになっています。
鳥居の先で対岸に目を向けると、縄文時代に人が暮らしていたとされる「神庭洞窟」という史跡が見えてきます。
20.7km地点で「道の駅大滝温泉」に到着しました。ここには道沿いにコンビニがあるのでヒルクライム前の休憩にちょうど良い施設です。
道沿いからはコンビニしか見えないですが、スロープを下りると観光センターと温泉・食事処が併設されています。
道の駅大滝温泉~ゴール
道の駅を越えた先の丁字路を左に曲がります。
ここからは4km先の秩父湖(二瀬ダム)の水面上まで登っていくため斜度が徐々にきつくなっていきます。
23km地点付近に冬の観光名所の「三十槌の氷柱」がありました。(まだ行けてないので行ってみたい)
生コンの工場が見えた先でヘアピンカーブをZ字に登っていきます。この先は5%ほどの坂が続きダム上まで一気に登っていきます。
26km地点で二瀬ダムが見えてきました。ダム横の信号を左に曲がります。
ダムの上を渡り三峯神社のある対岸に渡っていきます。道が細く一方通行なので、直前の信号はきっちり守りましょう。
ここから先は三峯神社までのヒルクライム区間になります。山奥ですが観光客の車やバスで交通量は多いため、後方に注意しながら登りましょう。
三峰神社 距離8.78km 平均勾配5.5% 獲得標高1,032m stravaで確認
神社まではカーブを4回折り返しながら進みますが、1個目のカーブまでの区間は1車線半くらいしかありません。またこの区間のみ道が荒れているところも多いです。
道中の斜度は平均6%前後、たまに10%前後の所もありますが激坂区間はありません。しかしここまで延々と上り基調の道だったため初心者には辛い道かもしれません。
また三峰神社までの看板が所々立っているのでそれを目安に頑張りましょう。
途中「見返りの滝」という小さな滝がありました。
最初のカーブを抜けた先からは2車線の広い道になります。なお紅葉時などには駐車場待ちの車が並んでいる時が多々あります。途中から歩いていく人もいるので、観光シーズンには通行に気を付けましょう。
ダムから8.7kmで頂上の駐車場に着きました、ヒルクライムお疲れさまでした。
駐車場には自販機とお手洗いがありますが、サイクルラックは見当たりませんでした。神社に向かう方は駐車場の先に神社への道があるのでそこから神社近くまで押していくと安心です。
この神社には三つ鳥居という全国的に珍しい形の鳥居が立っています。またここは守護神を狼としているため、狛犬ではなく狼の像が入り口に鎮座しています(wikipedia情報)
鳥居の前にはお土産屋の他に食事処も複数あります。その中の「大島屋」さんは西武線のCMでわらじかつ丼が紹介されていた有名なお店で、店先ではみそポテトなどの軽食も販売しています。
また境内には展望台があり、ここまで登ってきた山々や秩父の街並みが見渡せます。
帰路
帰路
引き返して帰る
来た道を西武秩父駅まで戻ると約70kmの道のりになります。前述の通りダムまでの途中には荒れている箇所があるので、ダウンヒル中の落車等にはお気をつけて下さい。
なお二瀬ダム上の道が一方通行なので、その手前には相互通行のための信号が設置されています。この信号は感応式なので、自転車の自分が先頭になったら信号機に設置されている「押しボタン」を押すようにしましょう。
秩父鉄道「三峰口駅」から帰る
西武秩父駅まであと12kmの地点にある「三峰口駅」から、自転車をそのまま車内に持ち込める「ちちてつサイクルトレイン」を利用して少し楽をして帰ることも出来ます。
このサービスでは輪行袋に自転車を入れることなく、先頭車両限定でそのまま持ち込むことが出来ます。
西武秩父駅の最寄りの「御花畑駅」までは約25分。降りた後は西武線まで1kmほど走る必要がありますが、山道で疲れた時などにとても便利ですよ。
東京方面に帰るには「西武秩父駅」が便利です(秩父鉄道「秩父駅」と間違えやすいので注意)
駅構内にはお土産屋やフードコートの他に、祭の湯という温泉施設があります。輪行袋に入っていればフロントに預けることも可能なようなので、電車で帰る前に利用してみてはいかがでしょうか。
ここまで見て頂きありがとうございました!
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