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こんにちは、筆者のParaibaです。
みなさんは近年CMやバラエティー番組で人気な秩父には行かれたことはありますか?
自分は埼玉県に住んでいることもありトレーニングに秩父に行くことが多いのですが、峠の練習スポットが何個もありグルメも美味しい秩父はお気に入りスポットです。
この記事はそんな秩父までの道をロードバイクで走るポイントをまとめたページです。
飯能から秩父に向かうルートはいくつもあるのですが、今回は299号線を避ける山伏峠経由の道を解説します。基本情報や注意点・おすすめスポットをまとめたのでぜひライドの参考にご活用ください。
この記事の情報は上記の更新日時時点のものであるため、実際に行かれる際は施設の営業時間や最新の道路情報・日没時刻等をお調べの上でのライドをお願いします。
基本情報
後述する「詳しく解説」のエリアごとに色を分けています
走行距離 | 43.3km |
獲得標高 | 890m |
予想タイム | 2時間半(平地20km/h・ヒルクライム10km/h と仮定) |
- 車少なめの山道でトレーニング・ロングライドに最適!
- 途中の「山伏峠」は程よい難易度でヒルクライム初心者にもおすすめ
- 途中離脱は難しいためパンク等のトラブル対策は入念に
この先はアクセスや補給ポイントなどの基本情報・注意点を説明したのちにコース解説へと進みます。
アクセス
- 起点 西武池袋線「飯能駅」まで
-
池袋駅から西武池袋線で約50分
西武新宿駅から約1時間10分です最寄りインターは圏央道「狭山日高IC」
コインパーキングは飯能駅周辺に多数あります - 終点 「西武秩父駅」から
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池袋駅まで特急で約1時間20分
西武新宿駅まで特急利用で約1時間40分です
このルートの峠
山伏峠 距離3.98km 平均勾配7.0% 獲得標高278m Stravaで確認
補給ポイント
スタート地点の飯能駅付近は街中にあるためコンビニ等は豊富にあります。
4km地点と8km地点にコンビニがありますが、その次の主な補給地点の「道の駅あしがくぼ」は36km地点になります。
24km地点の山伏峠入り口に軽食を販売する商店がある他、道中は個人の飲食店や自販機が多くあるため補給に困ることは無いでしょう。
道路状況
道中は終始片側一車線の道路になります。路肩はそこまで狭くはなく、299号線のルートよりも車通りは少ないので快適に走れると思います。
山伏峠には中央分離帯のない狭い箇所もありますが、路面はきれいなため問題なく走行できます。
注意点
トンネル
トンネルは一ヶ所あるので前後のライトは必須です。
交通量
299号線よりは少ないものの、ツーリングの車がよく来るため土日は後方に注意しましょう。
山伏峠は大型車両は通行禁止ですが、時たま大型のトラックも通行します。また中央分離帯にポールが設置されている所もあるので、状況によってはヒルクライム中でも端に寄って退避することも必要です。
299号線を避ける理由(とルート紹介)
299号線を避ける理由は「交通量の多さ」と「路肩の状況」になります。
とは言えこちらのルートも秩父に続くルートや峠へのアクセスとしてよく使われる道になります。
クリックして展開
- 距離
-
44.1km
- 獲得標高
-
1,017m
飯能駅をスタートして299号線を進みます。途中「正丸峠」を越え、山伏峠からのルートに合流してゴールするルートになります。
正丸峠の下を通る全長約2kmの「正丸トンネル」を使えば峠越えを回避できるのですが、路肩がほぼ無く歩道も消火栓が邪魔をして走行が難しく、また大型車など交通量の多い上り坂を走ることになるのでおすすめはしません。
途中の正丸峠は路面の状況は悪いものの、山伏峠よりも斜度がゆるく距離も短いので楽に超えることが出来ます。また頂上からの眺めも良いので個人的に好きな峠です。
正丸峠 距離4.2km 平均勾配5.7% 標高差244m Stravaで確認
このように山伏峠ルートとほぼ変わらないコースに思えますが、この299号線は車で東京方面から秩父方面へ抜けるメインルートになっているので平日・土日ともに交通量の多い道になります。
また山伏峠が大型車通行不可なのに対して、こちらは正丸トンネルにより峠越えを避けられるため物流の大型トラックや石灰運搬のダンプがよく通ります。
道路は終始片面1車線なので山伏峠ルートと同じですが路肩が狭いため車に気を使いながら走行することになります。
また路側帯のラインに車線逸脱防止のガタガタが設置されているので、路肩寄りに走行しようとすると少々ストレスになるルートになるので個人的には「山伏峠ルート」がおすすめになります。
詳しく解説
スタート~山伏峠入り口(約24km地点)
今回は西武池袋線「飯能駅」からスタートします。
スタート地点周辺は市街地でコンビニが多いためここで補給を済ませると安心です。
スタート地点から1㎞で県道70号に入ると飯能の街から離れ、車通りの少ない道に入ります。
ここからは山伏峠を越えた先まで道なりに進みます。
途中にある大里屋さんの「四里餅」というお菓子は飯能銘菓としてTVで度々紹介されるようです。
4km地点でコンビニに着きました。道路のこちら側のコンビニはここだけなので、お済みでない方はここで補給と休憩を済ませておきましょう。
コンビニを過ぎると一気に山間の道の雰囲気になります。しばらくは横を流れる名栗川(入間川)沿いに進みます。
8km地点で次のコンビニに着きます。この先の補給地点は個人の飲食店を除くと、23㎞地点の小さな商店と36.5km地点の道の駅のみになります。
10km地点にある「石原橋」で接続する県道221号線からは、途中「山王峠」を通じて東京の青梅方面にアクセスすることが出来ます。
名栗川を左手に見ながら進んで行きます。
この辺りに来るとずいぶん山が近く感じます。スタート時から上り基調の道が続きますが、斜度のきつい所は無いのですいすい進めると思います。
途中顎の割れたクジラの像が現れます、こちらの会社はサファリパークのバスなどの特殊な造形物を作成している工房のようです。(TVで紹介されていました)
15km地点で成木街道や小沢峠を経由する青梅方面からの道と接続します。
17.5km地点で有間ダム(名栗湖)へ向かう道との交差点があるので道なりに右に進みます。
ここを左に曲がると有間ダムへと登る坂を通り湖畔に着き、その先は「有間峠」を越えて秩父さくら湖経由で秩父市街に抜けることが出来ます。
湖畔への坂は900mほどですが、平均勾配が9.2%程あるのでヒルクライムの練習に人気のスポットです。Stravaで確認
またその先の「有間峠」ルートは湖から9.7kmほどの距離で、平均勾配が9.4%・最大14%ある上級者向けのコースになっています。
道は少々荒れているものの景色が良い峠なようなので脚力が付いてきたらチャレンジするのもおすすめです(筆者はまだ行けていません)
途中の青い建物の前には公衆トイレがあります、またこの建物の裏手にはロードバイクのブログでよく紹介されている「ターニップ」というレストランがあります。
20.5km地点の交差点では天目指峠に続く「南川上名栗線」に接続します。
山伏峠の入り口はもうすぐです、8%前後の坂も所々現れますが長い坂ではありません。
公衆トイレと右カーブが現れたら峠の入り口です。
峠のふもとには「中屋商店」というお菓子などの軽食を販売する商店があります。自販機と座る場所もあるので休憩にちょうどよいスポットです。
山伏峠~ゴール
24km地点の右カーブを曲がると山伏峠のスタートです。
山伏峠 距離3.98km 平均勾配7.0% 標高差278m Stravaで確認
この峠の勾配ですが序盤は常時5~7%くらいが続き、途中からは3~5%の勾配の中に10%前後のヘアピンカーブが入り込み終盤は5%前後になるイメージで大丈夫だと思います。
平均勾配7.0%とヒルクライム初心者にも無理なく登れるロードバイク乗りに人気の峠です。
道中は1.5車線と片側1車線の箇所が交互に現れます。道の狭い場所では後方からの車両に注意しましょう。
序盤の民家のある区間は勾配5~7%を淡々と登るエリアになります。
峠の入り口から1.7km地点には「山伏BASE」という週末のみ営業している食事処があります。
ここはランチメニューの他かき氷やお汁粉が人気のお店です。また表には峠のタイム上位者が掲載されています。
筆者のベストタイムは18分51秒です。
山伏BASEを越えると3~5%の箇所と10%前後の箇所が交互に現れるようになります。
入り口から2.9㎞地点が一番勾配のきついポイントになります、見通しの良いヘアピンカーブと材木置き場が目印です。
材木置き場を過ぎると一時勾配が13%前後になりますが長くはないので一気に切り抜けましょう。ここを抜けると残りは5%前後の道になります。
3.2㎞地点がこの峠で一番景色の良い場所です。下にはさきほど登ってきた道が見えます。
森に入るとあとは勾配の急なところは現れません、タイム狙いならばここでスパートをかけましょう。
山頂に着きました。この日の飯能は25℃だったのですが山頂は6度も気温が低かったです。
ここからは299号線の合流まで5㎞ほどのダウンヒルになります。路面はきれいなものの勾配が一定で速度が出やすいので反対車線へのはみだしに気を付けましょう。
途中右手に「正丸峠」への分岐が現れます。ここから正丸峠山頂までは1.4㎞ほどと短く、勾配も4.8%なのですぐに登りきることができます。頂上からの景色が良く、奥村茶屋という食事処もあるので寄り道するのもおすすめです。
299号線との交差点に着いたら左折します、ここから秩父市街まではゆるい下り基調の道になります。
なお右手にある「正丸トンネル」は上記プルダウンメニューに書いた通り、全長が2km弱と長く路肩が狭い上に歩道も消火栓があるため走行が難しく、大型車が頻繁に通る交通量の多い道になります。急いでいる場合を除いて通らない方が吉です。
ここからは交通量の多い道になります、また途中にはトンネルが1か所あります。
「道の駅 果樹公園あしがくぼ」に着きました。ここには自販機やお手洗いの他に、食事処やパン屋・蕎麦屋さん・軽食の出店があるので補給にとても良い場所です。
個人的にはここの食事処で食べられる秩父名物の「味噌豚丼」がお気に入りです!
道の駅を過ぎると秩父のシンボル的存在の「武甲山」が見えてきました。
標高1,304mのこの山は北側が石灰岩で出来ているため大規模な採石場があります、またここで生産される石灰を運搬するためのダンプが日曜日以外は299号線をよく走っています。
秩父市に入ったところで羊山公園への交差点に着きます。毎年4月頃に見ごろになる芝桜で有名な公園です。
ゴールの「西武秩父駅」に着きました、お疲れ様でした。
ここではお土産屋やフードコートの他に、祭の湯という温泉施設があります。輪行袋に入っていればフロントに預けることも可能みたいなので電車で帰る前に利用してみてはいかがでしょうか。
帰路・寄り道など
帰路
引き返して帰る
ゴール地点から引き返した場合は総距離86.6kmになります。
前述の通り途中の「正丸トンネル」は自転車の走行が危険なのと、峠道は街灯が少ないので日没時刻に気を付けましょう。
輪行で帰る(駅名に注意)
秩父から東京方面へ帰るのに便利なのは西武線の「西武秩父駅」です。
熊谷方面へは秩父鉄道の「秩父駅」が便利ですが、この二つの駅は名前が似ている上に1kmほど離れたところにあるので間違えないようにお気を付けください。
寄り道スポット
秩父ミューズパーク
秩父から近場で寄り道をするなら「秩父ミューズパーク」がおすすめです。Google Mapでルートを見る
秩父ハープ橋を渡り1.5kmほど坂道を登るのですが、平均斜度が6.4%ありヘアピンカーブを登るため疲れた体には少々堪えるかもしれません。
公園には2つの展望台がありどちらも秩父一帯と武甲山を望むことが出来ます。また食事処も複数あり、メープルを使った料理を提供するカフェもありますよ。
三峰神社
秩父に来たら有名な「三峰神社」に行くのもおすすめです。とは言え西武秩父駅からは片道37kmほどある上に標高差が900mほどあるヒルクライムコースなので、行かれる方は十分計画してからのライドをお勧めします。
グルメ
秩父はサイクリングスポットの他に名物グルメもたくさんあります。町の有名店の他にも道の駅や西武秩父駅内のフードコートでも食べることが出来るのでおすすめをいくつか紹介します。
わらじかつ丼
CMでもおなじみのわらじかつ丼は三峰神社の「大島屋」さんが有名ですが、西武秩父駅内でも食べることが出来ます。名前の通りわらじのように大きなカツに甘辛いソースが染みている大人気のグルメです。
くるみそば
名前の通りそばつゆに磨ったくるみが入っているお蕎麦です。お店によってくるみの濃さが違っていたり、すり鉢にそのままつゆが入っているなど店舗により個性があり飽きない味です。
味噌豚丼
味噌漬けされた豚肉を醤油タレでこんがり焼いてある料理、道の駅あしがくぼではお蕎麦とのセットで食べられるので炭水化物が必要なサイクリングにはぴったりです。
みそポテト
秩父にある軽食の売店やお店のサイドメニューで食べられる「みそポテト」も秩父で人気のご当地グルメです。ふかしたジャガイモを天ぷらにし、甘辛いみそが掛けてあるこの料理は一度食べたらまた食べたくなる味です。
かき氷
近年テレビ番組等で人気のかき氷もとてもおすすめです。長瀞にある「阿佐美冷蔵」さんが有名ですが、長瀞周辺では氷の卸売元でもある阿佐美冷蔵の氷を使ったお店も数多くあります。
以上が個人的におすすめの秩父グルメでした。人気店はサイクリングの途中に寄るには行列などで大変かもですが、秩父に来てみたらライドのご褒美にぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
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