この記事には広告が含まれています。
こんにちは、筆者のParaibaです。
今回は茨城県にある人気のサイクリングロード「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の中にある旧筑波山鉄道の廃線跡を走る区間、俗にサイクリストの中で「つくばりんりんロード」と呼ばれている道をロードバイクで走るポイントを解説します!
この道は廃線跡を活用しているサイクリングコースなので平坦で非常に走りやすく整備されており、雄大な筑波山や伝統的な街並みの残る「真壁地区」など見どころ満載のコースです。
また距離も片道約40kmとお手頃で、都心からのアクセスも抜群なのでロードバイク初心者にもおすすめのコースになっています!
この道の基本情報や注意点をまとめたのでぜひライドの参考にご活用ください。

この記事の情報は上記の更新日時時点のものになります。実際に行かれる際は施設の営業時間や最新の道路情報・日没時刻等をお調べの上でのライドをお願いします。
基本情報
後述する「詳しく解説」のエリアごとに色を分けています
走行距離 | 40.2km |
予想タイム | 3時間(平均速度20km/h、昼休憩1時間と仮定) |
- ほぼ平坦&車道と離れているため走りやすさ抜群!
- のどかな郊外を走るポタリング・のんびりサイクリング向けのコース
- 飲食店や休憩施設も充実しているため補給もばっちり
- 道は広くないためトレーニングには不向き
この先はアクセスや補給ポイントなどの基本情報・注意点を説明したのちにコース解説へと進みます。
アクセス
- 起点 JR「土浦駅」まで
-
東京駅から常磐線・上野東京ラインで80分前後・特急利用で50分ほど
最寄りインターは常磐自動車道「桜土浦IC」または「土浦北IC」
駐車場は土浦駅周辺に多くあるほか、駅から1kmほどの所にあるりんりんポート土浦▼を利用すると便利です。 - 終点 JR水戸線「岩瀬駅」から
-
起点の土浦駅までは1時間10分前後
JR水戸線は運行本数が1時間に1~2本と少ないので注意が必要です!
補給ポイント
起点の土浦駅にはコンビニ等が駅構内・周辺共に充実しています。
道中は田園地帯を進むものの、コンビニ・自販機ともに数キロごとに点在しているため補給には困りません。
20km地点には人気のラーメン屋「松屋製麺所」がある他、30km地点の真壁地区にある洋食屋「ペンギン」など人気のお店も沿線にはあります!
休憩所・トイレ
コース上には元々駅のあった場所に休憩所が多数設置されており、トイレが設置されてある場所も多いため近くにコンビニ等が無くても安心です。
道路状況
サイクリングコースはきれいに舗装されており、車道からも離れているためとても走りやすいです。

コース上には車道と交差する部分などに車止めが多数設置しており、また道も広くはないため高速走行でのトレーニング等には向きません。
詳しく解説
ここからは実際のコースを解説していきます。
コースの起点はJR常磐線「土浦駅」から350mほど離れた地点にあります。
りんりんポート土浦から出発(車で来た方向け)

車で来た方にお勧めの施設「りんりんポート土浦」からスタート地点までのルートはこちらです。
クリックで開く


「りんりんポート土浦」は約100台収容の無料駐車場が設置されています。トイレや休憩所の他にシャワー室も設置されているので、車で来るサイクリストにはとても便利な施設になります。
施設の敷地内に霞ヶ浦一周コースが通っているので、このラインに沿って進みます。(写真は逆方向です)

施設を出たら左折します、りんりんロードまでのコースは車道とは分離されているので迷うことなく進むことが出来ます。
常磐線の線路をくぐったらまっすぐ進み、

進んだ先の1個目の橋で「りんりんロード」に合流します。
土浦駅(輪行)~つくば休憩所(20km地点)

駅からりんりんロードの起点までは約350mほど。改札を出て左手に自転車を組み立てる専用のスペースがあるので、ここで輪行をほどいていきましょう。
りんりんロードは改札を出て右手(西口)の方向です。


駅を出たら右手に進みます。駅周辺にはよく見るとりんりんロードまでの案内板が設置されているのでこれを頼りに進みましょう。


右に進んだ先の交差点で(分かりづらいですが)高架橋の下に進みます。

高架橋の下からりんりんロードのコース、旧筑波鉄道の廃線跡を走る道になります。


700m地点で交差点を渡り、橋を渡ったら左に進みます。
ここの交差点にコンビニがあります。次のコース近くのコンビニは6km先なので、補給がまだの方はここで済ませましょう。


川沿いに走りすぐ右に曲がります。
りんりんロードは桜並木が多くあるので、春には満開の桜のトンネルをサイクリングできるのも魅力の一つです!

1.4km地点の住宅街には「新土浦駅」のホームがありました。コース上にはここのような駅の跡が多く残されており、そのうちの6か所はサイクリングの休憩所として整備されています。


2kmも走ると住宅街を抜け、田園地帯に入りました。
りんりんロードは廃線跡ということもあってとても平坦!この日は土曜日だったのですが、人通りも少なくほんとに快適にサイクリングが楽しめます。

3.7km地点で「虫掛休憩所」に着きました。ここには公衆トイレの他に電動の空気入れも設置されています。

休憩所を過ぎると目の前に宝篋山(ほうきょうさん)が見えてきます(最初はあれが筑波山だと思っていました)


7.3km地点で「藤沢休憩所」に着きました。先ほどの虫掛休憩所よりも駅っぽい雰囲気が残っていました。
ここにはトイレやベンチの他、自販機も設置されているので休憩にぴったりの場所になっています。


コースの途中には見慣れない機械が設置されていました。これは「比較基線場」と言う機械で、土木工事や建設で用いる測量機の点検を行うためのもののようです。


のどかな田園地帯を進んでゆきます。


12.4km地点にはかつて戦国時代に存在していた「小田城」の跡地がありました。


現在は当時の建物は残されていませんが、トイレと広場が整備されており中は自由に入れるようになっています。


小田城跡のそばには「小田休憩所」があります。ここには先ほどの小田城の資料館が併設されています(入館無料)


小田城を過ぎると筑波山が見えてきました。筑波の休憩スポットまではあと8km!

20km地点で「つくば休憩所」に着きました。ここにはトイレと自販機が設置されています。


おなかが空いたので、りんりんロードのランチスポットで有名な「松屋製麺所」でラーメンを食べてきました。
ここは普通のラーメン屋ではなく「製麺所だけど有料で試食が出来る」お店になっています。なので通常のラーメン屋とは流れが異なり最初は迷うのですが、表のベンチで順番待ちをしていれば店員さんが案内してくれます。

作りたての手打ち麺がもちもちで美味しかった!レジ横にはお土産用の生麺も売ってました


つくばに来たついでにもう一つの名物「かりんとう饅頭」を買いに「沼田屋本店」まで来ました。
場所は松屋製麺所の前の坂を登ったすぐの所です。
お饅頭は表面サクサクで、中は甘さ控えめの自家製あんこが詰まっていました。黒糖の甘さたっぷりなのに重すぎず上品で美味しかった!ライド中の補給食にもとてもぴったりです。
つくば休憩所~ゴール

つくば休憩所を出発、半分まで来たのでここからゴールまでは残り20kmほどです。


途中の一般道との合流地点でいったん歩道を走り、


信号を渡ってしばらく走るとサイクリングロードが復活します。

1kmほど走ると再び車道と離れ、のどかな田園地帯に戻ります。

ゆるーいカーブを見ると、廃線の跡を走ってる感じがしていいな~と思ってしまいます。


30km地点で「真壁休憩所」に着きました。ここもつくば休憩所と同じく大きな休憩所で、きれいなトイレが設置されています。


ここ真壁は戦国時代から続く歴史のある街で、江戸時代や明治時代からの建物が多く残されています。


街中には国の登録有形文化財が99棟もあります。町はコンパクトなので、サイクリングの寄り道としてぶらぶらするだけでも楽しめます!


古い蔵や、町の中心地には大きな資料館もあります。またランチスポットや軽食屋さんもあるため是非寄ってみてはいかがでしょうか。

真壁を過ぎると残りは約10kmほどです。

途中にフォトスポットの看板が立っていました。

ここで記念撮影、背後には筑波山がよく見える良い景色でした!


35.5km地点で「雨引休憩所」に到着、ここがゴール前最後の休憩所になります。


残りはまーっすぐな道を走り、ゆるーいカーブを曲がると


終点の「岩瀬駅」に着きました。ここまでライドお疲れさまでした!
駅舎の入り口は踏切を渡った反対側にあります。
帰路
引き返して帰る
終点からスタート地点の霞ヶ浦方面に折り返すと、総距離80kmになります。
若干ですが下り基調の道になるので行きより多少楽に走れるはずです。
輪行で帰る
スタート地点の「土浦駅」までは1時間10分ほど、「東京駅」までは2時間前後で到着します。
冒頭にも書きましたがJR水戸線は運行本数が1時間に1~2本と少ないので、時刻表を確認してからライドの計画を立てることをおすすめします(筆者はミスして駅で1時間待ちました)
便利な施設・サービス
最後に、りんりんロードの起点である土浦駅周辺にはサイクリングに便利な施設・サービスがいくつかあるので紹介します。
プレイアトレ
土浦駅の西口には「プレイアトレ土浦」という、サイクリスト向けの便利なサービスを集約した施設が入っています。

1階・B1階には「りんりんスクエア土浦」が入っており、1階にはレンタサイクルの受付を行っているサイクルショップ、B1階にはシャワールームやコインロッカーなどが入っています
2・3階は「ステーションロビー」という、カフェやレストランが集まるフロアになっています。
コンセプトは「1時間早く駅に来たくなる日本一の駅の待合室」、席の近くにサイクルラックも設置されているためライド前の食事も安心して行えます。
3~5階には星野リゾートの宿泊施設「BEB5 土浦」が入っています。全室自転車の持ち込みが可能になっており、整備室も完備・フロントは改札の目の前と、輪行で来るサイクリストにぴったりの施設になっています。
このように土浦駅全体が「サイクリングに特化した施設」になっているとても珍しい駅になっています。
りんりんポート土浦


土浦駅から1kmの位置、霞ヶ浦周回コース上にある「りんりんポート土浦」は、土浦を走るサイクリストの拠点として整備された施設です。
ここには約100台収容可能な駐車場があり、トイレや休憩スペース・シャワー室が設置されているため車でサイクリングに来た方にぴったりの施設になっています!


館内にはサイクル用品も販売する自販機が設置されています。サイクリングの拠点にとても便利な施設なので、車でお越しの方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
レンタサイクル
つくば霞ヶ浦リンリンロード周辺では、レンタサイクルの乗り捨てが可能な「広域レンタサイクル予約サービス」を利用することが出来ます。この事業は霞ヶ浦周辺の複数の市町が合同で行っているため、たとえば土浦駅で借りて岩瀬駅で返却することも可能なとても便利なサービスになっています。
複数日にかけ利用でき、クロスバイクやロードバイク・電動自転車などいろいろなタイプの自転車を借りることが出来ます。土浦駅周辺では駅構内の「リンリンスクエア土浦」のほか、計3ヶ所が貸し出しに対応しています。
今回紹介したりんりんロードの他に、この周辺には霞ヶ浦一周や筑波山ヒルクライムコースなど人気のサイクリングコースが集まっています。都心からのアクセスも抜群な茨城県をぜひ走ってみてはいかがでしょうか。
コメント