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Paraiba
週末ロングライドが趣味の社会人
関東に住んでいます。
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[ヤビツ峠]関東で屈指の有名な峠をヒルクライム!裏ヤビツに抜ける道を解説します。

この記事には広告が含まれています。

こんにちは、筆者のParaibaです。

この記事は神奈川県にある峠「ヤビツ峠」をロードバイクで走るポイントをまとめたページです。

この峠は県の中央にある秦野市にあり、路面状況が良好なことや富士ヒルのタイムの指標に使われていることもあり、ロードバイク乗りには名の知れたスポットになっています。

今回はヒルクライムの練習によく使われる「表ヤビツ」を登り、「裏ヤビツ」を下るルートを紹介します。

この道の基本情報や注意点をまとめたのでぜひライドの参考にご活用ください。

この記事の情報は上記の更新日時時点のものであるため、実際に行かれる際は施設の営業時間や最新の道路情報・日没時刻等をお調べの上でのライドをお願いします。

目次

基本情報

後述する「詳しく解説」のエリアごとに色を分けています

走行距離29.8km(表ヤビツ11.5km・裏ヤビツ18.3km)
獲得標高842m(表ヤビツのみで643m)
予想タイム2時間(ヒルクライム10km/h・ダウン20km/h と仮定)
この道のポイント

ざっくり解説すると

表ヤビツ区間

・4.5km地点「蓑毛バス停」までの住宅街が勾配のきつい区間。
・そこからの山道区間は平均勾配5%前後(途中展望台あり)
 11.5km地点で峠のゴール

裏ヤビツ区間

森林を駆け抜ける18.3kmに渡る緩い下り坂

となります。

この先はアクセスや補給ポイントなどの基本情報注意点を説明したのちにコース解説へと進みます。

アクセス

起点「名古木交差点」まで

小田急線「秦野駅」から1.7km GoogleMapでルート確認

最寄りインターは東名「秦野中井IC」または新東名「秦野丹沢スマートIC」

終点「宮ケ瀬北原交差点」から

最寄り駅の小田急「愛甲石田駅」まで18km GoogleMapでルート確認
またはJR中央本線「相模湖駅」まで18.5km GoogleMapでルート確認

最寄りインターは圏央道「相模原IC」

このルートに登場する峠

ヤビツ峠(名古木スタート) 距離11.5km 平均勾配5.5% 獲得標高643m stravaで確認  

補給ポイント

道中はスタート地点のセブンイレブンの他にコンビニはありません。

その他の飲食店は4.5km地点の市街地にある他には、11.5km地点(頂上)の「ヤビツ峠レストハウス」と14km地点の「きまぐれ茶屋」以外には無いため裏ヤビツまで走る方は補給に気を付けましょう。

頂上のレストハウスではカレーや豚汁などのランチメニューの他、デザートやテイクアウトのソフトクリームを販売しており休憩にちょうど良い施設です。

自販機は4.4km地点「蓑毛バス停」と頂上に設置されています。

道路状況

杉の葉がよく落ちており滑りやすいです

表ヤビツはバスが通る道なこともあり走りやすい路面になっています。時期によっては杉の葉が落ちていて滑りやすくなっているので、ダウンヒル時には気を付けて下さい。

裏ヤビツも多少荒れている箇所もありますが路面は良好です。しかし落ち葉や砂利で滑りやすかったり、雨の後などは水が流れていて自転車が汚れやすいので気になる人はマットガードがあると安心です。

 注意点

トンネル

裏ヤビツ区間にはトンネルが3か所あります。またゴール地点から引き返さずに帰る方は、宮ケ瀬湖周辺にトンネルが数ヶ所あるため前後のライトは必須です

日没時間

表ヤビツの森林区間や裏ヤビツは街灯が少ない所が多いため、ナイトライドの装備がある方以外は日没の時刻に気を付けて下さい。

電波

裏ヤビツはスマホの電波が圏外になる区間も多いです。地図を見る方はオフラインマップを用意することをお勧めします。

帰りのダウンヒル

ヤビツ峠は急登区間が住宅街にあり、道も見通しが良いため猛スピードで駆け降りる方も多くいます。しかし歩行者や交通量が多いためロードバイクによる事故も多く起きています。

頂上から秦野駅方面に帰る方はキープレフトを維持し、地域住民のために安全な速度でダウンヒルすることをお願いします。

その他

このコースは山奥にあるためトラブルが起きた際の途中離脱が難しいです。パンク対策等の装備の準備をした上でのライドをお願いします。

詳しく解説

表ヤビツのヒルクライムコースは「名古木スタート」と、1.6km短い「※コンビニスタート」の2つがありますが今回は「名古木スタート」のコースを解説します。※コンビニは現在はありません。

スタートしてからすぐに2か所ほど信号があるため、タイム計測をするなら1.6km地点からの「コンビニスタート」がおすすめです。

スタート~蓑毛バス停(4.4km地点)

この峠の起点は秦野駅から1.7kmの所にある「名古木(ながぬき)交差点」です。

入り口にセブンイレブンがあります。この先はコンビニが無いためここで補給を済ませましょう。

スタート地点からしばらくは住宅街の中を走ります、最初の勾配は5%ほど。

住宅街は交通量が多く、土日でもバスが多く通るので後方に注意するようにしましょう。

遠くには丹沢の山々

いったん勾配は緩くなり1km地点で1個目の信号があります。ここから短い下り坂になります。

ふたたび上り坂に入ると「コンビニスタート」の起点になる2個目の信号が現れます。

この先は頂上まで信号が現れないのでタイムアタックをする方はここから計測しましょう。

信号を過ぎるといったん下り坂になり、再び緩い勾配の登りになります。

景色が開けると右手奥に標高1,252mの「大山」が良く見えます。裏ヤビツのゴールはあの山の反対側になります。

途中の新東名の高架をくぐると勾配が徐々に上がっていきます、序盤は5%ほど。

3.4km地点の道路の真ん中に鳥居が現れます。これは大山の山頂付近にある「阿夫利神社」のもので、ここから先は神域に入ることを意味するものだそうです。この辺りの勾配は7%ほど。

鳥居を過ぎた先に左カーブがありますが、その先も坂はまだ続くので油断禁物です。

カーブを抜けた先が一番勾配のきつい所。10%前後の坂が500mほど続くので耐えましょう。

4.4km地点で「蓑毛(みのげ)バス停」に着き、最大勾配の区間は終了します。

バス停のロータリーには自販機があるほか公衆トイレが整備されています。

蓑毛バス停~ヤビツ峠山頂(11.7km地点)

住宅街区間が終わると森林区間に入ります、頂上まではここから7kmほどです。

登り始めてすぐにドーナツ模様のある急な坂がありますが200mほどで終わり、5%前後の坂になります。

菜の花台の展望台まで山の海側を走るので景色がとても良いです。

道は5%前後の坂の中に10%ほどの坂(特にカーブ部)が挟まるイメージ。足が休まる箇所は少ないですが、時たま開けた場所から相模湾が眺められるので気持ちが良いです。

コンクリートの壁が見えたら菜の花台まではあと200mほど(山頂ではないので注意)

丹沢地帯が国定公園であることを示す石像

8.5km地点で菜の花台展望台に着きました。ここには公衆トイレがある他に展望台の塔が設置されており、ツーリングやロードバイクの方に人気の場所です。

ここはまだ峠の途中ですが、景色がとても良い場所なのでヒルクライムに疲れた方や下山の方におすすめのスポットです。

菜の花台から頂上まではあと3kmほど勾配6~7%の坂を登ります。森が深くなるので景色は望めないですが気合いを入れて頑張りましょう。

なお途中1車線の所も現れますが交通量はそこそこあるので、対向車や後方からの車両には十分気を付けて下さい。

(数え間違いでなければ)「左急カーブ」の看板の3つ目を過ぎると残りはあと500mほど。

11.7km地点で頂上に着きました、お疲れ様です。

ロータリーの真ん中にはよく見る看板が設置されており、ロードバイクの人でいつも賑わっています。

階段は柔らかい土なのでクリートでも大丈夫そう

頂上には自販機とお手洗い・バイクラックが設置されている他、2021年3月にオープンした「ヤビツ峠レストハウス」が階段の上にあります。

カフェ前にもラックの設置有り

ここではテイクアウトのアイスの他に、カレーや豚汁などのランチメニューやケーキも食べることが出来るので休憩するのに丁度良い施設になっています。

ここからUターンして秦野方面に帰る方は急坂のダウンヒルになります。交通量や歩行者の多い場所を通るので速度を出しすぎないように注意しましょう。

頂上~ゴール(裏ヤビツ区間)

ここから先の18.3kmは通称「裏ヤビツ」区間です。5%ほどの緩い坂を川沿いに降りて行きます。

山深い森の中を走るのでスマホの電波が圏外になる箇所もあり注意が必要です。

道中は宮ケ瀬湖へと続く沢に沿って走ります。表ヤビツとは違い森林浴を楽しみながら走る道になります。

14.8km地点には近年人気のキャンプ場、その先には物騒な名前の橋がありました。

17.6km地点で神奈川県唯一の村「清川村」に入ります。この日の秦野市の気温は30℃だったのですが清川村は19℃でした。

なおこの辺りはau系列の回線は圏外でした。

途中2019年の台風18号で起きた土砂崩れの復旧工事の箇所があります。裏ヤビツは2021年3月までの2年半が災害により通行止めだったのでした。

21km地点に沢があり、洗い越しの様になっていました。(前日は雨でした)

復旧工事の箇所は路面が綺麗でした

道中はトンネルが2か所あり、1か所は車との離合が難しい狭いトンネルです。

塩水橋から

22km地点の「塩水橋」を過ぎると川が良く見えます。水が澄んでいて青く綺麗な川でした。

27km地点まで来ると今までの細い道は終わり、片側一車線の道に出ます。終点まではあと3kmほど。

28km地点で「宮ケ瀬湖」が見えてきました。

長めの暗いトンネルを抜けると突き当りがゴールです。

ゴールに着きました、お疲れ様です。

ここから最寄り駅まではまだ距離があるので帰路もお気をつけて下さい。

帰路・寄り道など

帰路

最寄り駅に向かう

最寄りの駅は小田急線とJR中央本線がありますが、いずれも18kmほどと近くはないです。

どちらかというと小田急「愛甲石田駅」の方が下り坂のみでたどり着けるので楽ですが、どちらの道も交通量が多めなのでお気を付けて下さい。

小田急「愛甲石田駅」まで18km GoogleMapでルート確認
JR中央本線「相模湖駅」まで18.5km GoogleMapでルート確認

寄り道スポット

宮ケ瀬湖

やまびこ大橋からの眺め
愛川公園では下から眺められる

裏ヤビツの終点にある宮ケ瀬湖は東京から最も近い観光ダムとして近年人気のスポットです。

終点から西に1kmの所にある「宮ケ瀬 水の郷商店街」には飲食店が複数並ぶほか、北東に7kmほど進んだ所の「あいかわ公園」はダムの観光放流や5月に咲くツツジの観光名所として有名です。

ここでこのコースの紹介は終わりです、ここまで見て頂きありがとうございました!

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